20141228

found its way to


先日、友人の個展を見るために秋野不矩美術館へ言ってきました。
美術館は二回目の訪問です。設計は言わずもがな、藤森照信です。



絵はいい空間にあるとまた魅力を益して見えてきます。


仕上げの白の深みもさることながら、そのマテリアルから、


照明の光度や照度も総てそれに影響してきます。


その点、美術館は展示室の緊張感と安心感の ベクトルが絶妙でありたいへん心地がよい。


友人の絵は二階の展示室だったので、この空間とはまた別の空間なのだが、、


本人は照明が気に入っていなかったみたいで、確かにそれは言えていると納得した。





同期や同世代が作った作品や広告やCMや空間やプロダクトが世に出てくることが多くなってきている。

作家も名前を見る人も増えてきて、お尻を叩かれるように彼らに刺激をもらう。


同じ時代を生きている者同士、できるだけ共有し変化を感じていたい。





川島優   《Déjà vu》 2014年 223×179cm











以前、秋野不矩美術館に来たときは時間が無くて行けなかったので、その後ねむの木美術館にも行きました。
僕の藝大の友人で静岡出身の友達が居るのだが、前に秋野不矩美術館に行ったことをを伝えると彼が
「ねむの木の方がいい」と言うので、少し気になっていたのもある。
皮肉かな、圧倒的な技術の友人の個展をみたあとだったこともあり、ここの展示がそれを食ってしまっているようにも感じた。
同時に知らず知らずのうちに掛けられていたフィルターが透過して洗われるような感覚だった。
焦れったい動線を通って自動ドアを抜けたところの、展示室の入り口に並ぶポスターを見て、
オランダのデザイナーかなんかが書いたイラストだと思って(ローマ字が使われていたせいもあるだろうけど)、斜に構えていた自分がいた。
平等に評価したわけではなく、おそらくそこには煩悩というか、ぼくの色眼鏡が存在していたのである。
ちょうど先日、友人と第二芸術論について慶應義塾で喋った あとだったし、
THE ART SPIRITを読み直してみたり、EXIT THROUGH THE GIFTSHOPを見直したところだったので、
またもや芸術について考えさせられる事態になったのは言うまでもなく...





同時に、僕の中で好きな美術館が一つ増えたこともまた事実である。 

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