20110430

Make a better place

スケートボード。写真に写ってるのは僕。

今日はバイト終わってから達朗君に呼び出されアンナプルナへ。そのあと学校へ行き制作。
そしたら、スーさんにつかまり、スーさんの愛車に乗って二人でドライブへ出かけました。車は男のロマンです。


明確なビジョンや次のステップが見えているのに、ジレンマに足を掴まれ、肝心な所で保守的なデザインに走ってしまう。デザインのテンプレを踏めばある程度良い評価はもらえるけど、それはもういい。本当に魅力的なものは、調査も理詰めも、量で誤摩化すのも、理論武装で煙に巻く事も必要がない。アーキグラムにしても、メタボリズムにしても、そこは一貫して同じだ。外では、そのプランをやりたいと思わせたらプレゼンは成功。コンパクトに魅力的で競争相手に勝つ。一目で魅力的でカッコいいものを出来なければ、芸大に居るのであれば、それが出来ないと外ではまったく通用しない。
海外はそれに長けている。映像だけでこれだけカッコいいからコンペでも他を一蹴。。僕も次のステップに行かなければ。

20110428

autodesk











































高校の時に制作した筆箱。CADでレイヤ設計→CAMでGコードプログラミング→NCルーターで切削、RYOBIトリマーでR加工、サンダー、オイルステイン2対1チークウォルナット調合塗装、艶なしクリア仕上げ。今でも愛用している作品です。CADは高校の時に技術者試験一級まで取りました。小生、資格の数なら大学内で誰にも負けないと自負しております。サヴォア邸もAutoCADなら一時間あれば図面描ける自信あるんですが、デザイン設計やるんだったらベクターも使える様にしないといけませんね。ちなみにサヴォア邸はベクターで3倍かかって制作しました。まだまだ修行が足りません。

20110427

Rainy Day



今日は午後から雨模様。


今日は小林さんからイベントのオファーを正式に受けました。もの凄く高いハコ代がタダになるんです。以前から頼まれていたのですがなかなか返事が出来ずいましたが、昨日友人との打ち合わせで決まりました。6月17日の予定です。フライヤーの入稿がキツそう

上の写真がダンパ2010での僕。仕事をくれる人、一緒に飲みに行く人、アングラで頑張る奴、スケーター、DJ、デザイナー、アーティスト、写真家。いつも刺激を有り難う。またみんなで、この夜だけは騒ぎましょう



クラブイベントでのラッパーのShintalow。

20110426

Tree House












































ツリーハウスプロジェクトが動き出しました。三共建設の山本さんとのプロジェクトです。今日までバタバタしていましたが最終プランニングも終わり、これからスタディ模型では無くプレゼン模型、図面に取りかかります。最終形はまだアップしませんが、先週までのスタディを載せておきます。「ツリーハウス」という万人が多様なイメージを持てる固有名詞があり、さらに土壁を使うので、出来るだけ素直に、見る側に共感をもってもらえるデザインにしました。あれもこれもと魅力を入れるのはあまりよくありません。そのモノ自体の性格をきちんととらえ、一番魅力的に見える状態を探さなければならないと思うのです。ガラスが割れたときが美しいとか、リンゴはそのままの形が美しいとか、僕等は、どう手を加えるかを考えるのではなく、手を加えるべきか加え無いべきか、先ずそこからの判断を求められているらしい。そのままの状態が美しいということもよくある。今回は、そのバランスに意識したいと思います。








20110417

Vector → Raster


今日は先週に引き続き1日店番のバイト。えー、僕のバイト先は有限会社フ◯◯◯◯イというところなんですが、ちょっと変わっていまして、ペットの餌やりとか墓の掃除とか、社会的にグレーな人の引っ越しの手伝いとか。。。まあ俗にいう「便利屋さん」ですね。今までなかなか面白い体験もさせてもらってますがどんなことかって、公の場では言いづらいのです。。。まあ、社会の裏側を20歳から見せてもらってる訳です。どうしてそんなバイトを?と良く聞かれることがよくあるのでここに書いておこうと思います。


高校3年間、週5〜7で焼き肉奉行を見せつけて時給トップ、夏休みは某観光地で駐車場の整備でピンハ、、、じゃなくてバイトして、中学時代は牛乳や新聞をせっせと運んで筋肉増強と、輝かしい成績を残しつつ、とにかく労働の最下層として日本国に身を捧げて来た訳です。お陰で高一の冬に入院という悲劇に遭う訳ですが。まああれです。焼き肉バイトが終わるの遅くて、んで平均年齢が若くていつも終わって飲む訳で、肝臓を悪くしまして。見事に、医者に「酒とタバコをやめなさい」と16の冬に言われる訳です。大学に入ってからは、服飾やパチンコ屋、焼き肉屋(笑)や引っ越しと様々やってきたのですが、どうもしっくりきませんでした。
んーデザイン科らしくデザイン関係の仕事をするべきなんだろうか?そこで迷ったのが、デザイン事務所か探偵事務所(笑)。一回生の時からNPO法人の専属デザイナーをやってたのもあり、後者を選ぶ事に。で、バイトの求人聞く訳ですがなかなか上手く行きません。バイトの面接に一度も落ちた事がない小生も今回は参った。。。秘密保持の為か求人してないみたいなんです。流石、国から認められた第三者機関と、関心しながら調べていると、ありました。「何でも屋」。すぐに電話して面接と言いがたい面接をうけて見事、何でも屋の一員になった訳です。偶然この世界に足を踏み入れたのですが、とても興味深い世界なんです。が、それを書き出すとかなりの文章になってしまうのと、一応バイト先での情報やうんぬんは他言してはいけないルール。どこどこのなんたら組が事務所を移したとか、どこどこのだれだれが夜逃げしたとか。。。もの凄くでグレーなんで人にはなかなか言えません。


そんなこんなもありますが、今日は割と大人しくある店までいって店番をしていた訳です。あまりに人が来ないので、(先週学習した)本を読んでいました。冲方丁の「天地明察」。小生は時代小説というものをあまり読みませんがこれは別でした。天文学や数学、暦学がエンターテイメントと混ざり会いながら、時代や改暦の熱を描写しているので飽きる事無く読む事ができます。装丁も美しいですしね。文字にもかなり気を遣っていますのでストレス無く読む事が出来ます。なかなか楽しませてもらってます。小生は読書と映画に関しては、なかなか精通していると自負しています。映画や本の話は、当ブログでも紹介していこうと思います。



人の動きを観察して、タイプ化、分類化して統計をとる。数字でしか出てこないイメージを、スケッチして平面に起こす。人の流れをイメージしながら、ペンと紙を使いベクトルデータをラスタデータへと変換する。ペンは強く握られたり優しく握られたりして人間の移動を抽象化させ平面に落とし込んでいってくれる。そんな行為を続けて空間の再構築へのアイデアを絞り出す。

動線はスペースデザインでは必ず出て来る問題だ。これをおろそかにする方や、もっと酷いとまったくしない人もいるが僕は大切にしていきたいプロセスの一つ。これは藤が丘駅の再構築をした時の最初のイメージ。最終的なプランや模型を見てみると、全てはここから始まっていたのだとあらためて確認出来る。

昨晩読んだJames Webb YoungのA technique for producing ideas/アイデアのつくり方/にも同じようなプロセスが載っていた。こちらの本もお勧めの一冊である。













20110416

Villa savoye








































Villa savoye Mockup at 1/100


30代で0歳の子を産む夫婦の祖父母は60代。祖父母には90代くらいのじいさんが居るか墓の中か。世代のサイクルは30年らしい。デザインの周期はどれくらいだろうか。

経済発展と共に、デザインは花開いて来たが資本主義が終焉を迎えようとしている今日、生産主義から次の社会へとシフトしていく。僕等の世代には何が求められているのだろうか。そんな疑問からサヴォア邸の制作へ。コルビジェはそれまでの時代は石積みの建築だったが、スラブと柱と階段で成り立つドミノシステムをもとに、近代建築の5原則をサヴォア邸(完成度の点でクック邸ではなくサヴォア邸を選んだ)によって体現した。新構成主義も脱構築主義も、ポストモダンもモダニズムもまた、コルビジェのそれを超えたとは言いがたい。時代は常に変化する。過去を学ぶ事は、現在のあり方への扉となり未来への鍵となる。時代を変えた建築は、僕等21世紀初頭のデザイナーに、「時代を変えてみろ」と訴えているような強いエネルギーを感じました。

失われた20年なんてよそ目に時代は、まだかまだかと変化を待っている。僕等はその時代を構築して行かなければならない。
と、僕のような、ただただ青いだけのデザイナーの卵が戯言を言ってみるのでした。